強欲な壺を超えろ!【真炎の爆発】ターボ
やあみんな、おはよう
まずはじめに
前回の【ドラグマ】についての記事を見てくれた人はありがとう。
【転生炎獣】ギミックを仕込んだ純構築の【ドラグマ】記事になりやす
— 味ぽんっぽい。 (@vip_orz) June 7, 2020
6000字超えちゃったので暇なときに見てね
#遊戯王BN
転生炎獣ギミックを搭載したドラグマの話 - こちらがクリッターの貴重な産卵シーンですhttps://t.co/QBYxYZBbIJ
今回はタイトルにもある通り、≪真炎の爆発≫を使った快楽指数の高いデッキを紹介しようと思う。
-
はじめに
突然だが、みんなは≪強欲な壺≫というカードを知っているだろうか。
無条件でデッキからカードを2枚ドローすることができ、遊戯王においてもドローカードの代名詞的存在としてその名を馳せている。
かつてこのカードを3枚デッキに入れることができた時期があったことも恐ろしいが、【Vドラコントロール】と呼ばれる≪ヴィクトリー・ドラゴン≫を主役に据えたデッキでは採用すら見送られたというのもまた恐ろしい。
(≪異次元の境界線≫を採用している兼ね合いだそうだ。- 遊戯王wiki参照)
そんな≪強欲な壺≫であるが、2000/04/01での制限入りを経て、2006/03/01の制限改訂でついに禁止となってしまう。
理由はお分かりだろう。
気持ちよすぎるからである。
今回のデッキでは、≪強欲な壺≫よろしく≪真炎の爆発≫と≪古神クトグア≫のコンボにより大量ドローを狙う構成となっている。
もちろん、トーナメントシーンになど到底持ち込める代物ではないが、フリーデュエルならばきっと楽しく回すことができるだろう。
さあ、これがそのデッキだ!
-
デッキレシピ
-
カード解説 ≪メインデッキ≫
はじめに1つ知っておいて欲しいのが、このデッキにおける目標とは
≪水晶機巧-ハリファイバー≫の成立+特殊召喚できるレベル1チューナーを揃えることだ。
初動に全振りしている関係で成功率はかなり高く、≪水晶機巧-ハリファイバー≫に≪灰流うらら≫等を受けた場合にもそれなりに貫通して展開もできる。
それを達成するために少なくとも2枚以上のカードを組み合わせていくことになるが、いずれも展開に長けたカードたちであり、構築上ある程度の不要牌の素引きも許容できるようになっている。
詳細は「回し方」の項目にて解説するので、ひとまず上記の条件を承知したうえで読み進めて欲しい。
・サイキック・リフレクター×3、バスター・ビースト×1、バスター・モード×1
言わずと知れたバスター関連セット。
≪サイキック・リフレクター≫は≪灰流うらら≫に当たる可能性こそあるものの、コスト不要で≪水晶機巧-ハリファイバー≫を成立させられるカードであり最強の初動。
≪ワン・フォー・ワン≫や≪緊急テレポート≫も≪サイキック・リフレクター≫として数えることができるため、実質7枚体制となる。
≪バスター・モード≫を素引きした場合は≪バスター・ビースト≫を墓地へ送ることができず、≪水晶機巧-ハリファイバー≫へと繋げることができないが、≪サイキック・リフレクター≫でサーチした≪バスター・ビースト≫を≪ジェット・シンクロン≫や≪禁じられた一滴≫等のコストにすることでケアが可能。
・ジェット・シンクロン×3、クイック・シンクロン×1、調律×3
≪ジェット・シンクロン≫はコストが必要なものの、≪サイキック・リフレクター≫同様単体で≪水晶機巧-ハリファイバー≫に繋がるカードとして重要な役割を持つ。
≪ワン・フォー・ワン≫のようなカードのコストとしても強く使うことができ、通常召喚しても良し、コストになっても良しのベストカード。初手に欲しいカードであるため≪調律≫共々フル投入。
≪調律≫のサーチ先として≪クイック・シンクロン≫も採用した。こちらはモンスターを捨てて特殊召喚するだけでカード効率としては悪いが、≪ジェット・シンクロン≫や≪幻創のミセラサウルス≫のようなカードとの組み合わせでアドバンテージを損なうことなく展開できる。
また、召喚権を使用しないチューナーであることや、≪バスター・モード≫を素引きした際の≪サイキック・リフレクター≫を絡めた展開等にも使用するため、1枚のみではあるが必ず採用したいカードとなっている。
・シンクローン・リゾネーター×1、レッド・リゾネーター×2、コール・リゾネーター×3
これらは他のカードとの組み合わせによって≪水晶機巧-ハリファイバー≫になる。
一例として≪レッド・リゾネーター≫であれば、≪サイキック・リフレクター≫、≪ジェット・シンクロン≫、≪幻創のミセラサウルス≫、≪ブンボーグ001≫との組み合わせで≪水晶機巧-ハリファイバー≫+レベル1チューナーの条件を満たすことができ、それぞれのカードが≪コール・リゾネーター≫や≪調律≫といったサーチカードに対応している。
≪シンクローン・リゾネーター≫は特殊召喚できるレベル1チューナーとして運用できるナイスカードだ。≪レッド・リゾネーター≫は召喚権を使用して展開する関係で採用枚数は2枚に抑えている。
・ジュラック・アウロ×2、幻創のミセラサウルス×3
≪化石調査≫のようなサーチカードを採用していない理由としては、サーチ先が≪幻創のミセラサウルス≫1枚のみでカードの被りに役割を持てない為だ。
≪幻創のミセラサウルス≫は≪ジェット・シンクロン≫や≪レッド・リゾネーター≫との組み合わせで≪水晶機巧-ハリファイバー≫+レベル1チューナーの状況を作り出せるカードであり、その性質上コストとして捨てられた場合にもレベル1チューナーを用意できる点は他のカードにない強みだろう。
≪ジュラック・アウロ≫は素引きした際に全く展開に絡まないカードであるため枚数を抑えたいところだが、≪幻創のミセラサウルス≫が腐るのを防ぐために2枚採用した。
≪真炎の爆発≫に対応したレベル1チューナーであることも、このデッキにおいては大きな意味を持つ。
・ブンボーグ001×1
主に≪水晶機巧-ハリファイバー≫からリクルートされ、≪幻獣機アウローラドン≫や≪幻獣機コルトウィング≫を絡めて繰り返し蘇生していく。
初手にあった場合は積極的に各種カードのコストとして墓地へ送りたいが、≪ジェット・シンクロン≫を絡めずに≪水晶機巧-ハリファイバー≫を成立させ、≪シンクローン・リゾネーター≫のような特殊召喚できるレベル1チューナーを握っている場合などはこのカードがなくとも展開できる。
・幻獣機コルトウィング×3
≪幻獣機アウローラドン≫からリクルートされ、≪塊斬機ダランベルシアン≫の素材となる。
トークンを同時に2枚特殊召喚し≪ブンボーグ001≫の効果トリガーとなる点や、レベルが4である点などすべてにおいてデッキとの噛み合いが良い1枚。
必ず展開に1枚使用し、素引きによるケアも不可能であるため3枚採用。
・真炎の爆発×3
このデッキのキーカードであり、≪ジュラック・アウロ≫、≪レッド・リゾネーター≫、≪古神クトグア≫、≪焔聖騎士帝-シャルル≫の4枚が対象となる。
≪塊斬機ダランベルシアン≫からサーチでき、≪古神クトグア≫の効果を利用することで文字通り爆発的なアドバンテージが約束される。
展開において≪古神クトグア≫3体を含むレベル4×4で≪塊斬機ダランベルシアン≫を成立させて3枚ドロー、≪真炎の爆発≫で≪古神クトグア≫を3体特殊召喚し再びエクシーズ素材とすることで6枚以上のドローが見込めるため、実質≪強欲な壺≫を超えたと言っても過言ではないだろう!
・黒白の波動
オシャレ枠。
展開において≪古神クトグア≫を素材とするエクシーズモンスターが並ぶため必然的に発動条件が整うことになる。
カード単体で見ても対象を取るとはいえ、フィールドのカードを1枚除外したうえで更に1ドローがついてくる破格な性能であるため、是非とも採用したい1枚だ。
・禁じられた一滴
このデッキにおいては先攻に伏せることで妨害として、また後攻では盤面の脅威に対処する札として機能する。それ以外でも、≪バスター・モード≫を素引きした際の≪サイキック・リフレクター≫が絡む展開等、一部カードの素引きをケアできる非常に重要なカードとして3枚採用が推奨される。
コストとして強く使えるカードが多く採用されていることもありがたい。
また、デッキの性質上「安定性を高めた代償に≪真炎の爆発≫でドローして強いカードが少ない」といった欠点を持つが、大量にドローして手札に溜め込んだ不要牌をこのカードでコストとして吐き出すことで相手の盤面を崩壊させることができる利点も大きい。
-
カード解説 ≪エクストラデッキ≫
上記リストのサイドデッキには、採用には至らなかったものの、面白いと感じたカードを載せてあるので、よかったら試してみてくれ。
個人的には≪真炎の爆発≫で≪レッド・リゾネーター≫と≪古神クトグア≫を並べて≪ドロドロゴン≫をシンクロ召喚し、≪ミレニアムアイズ・サクリファイス≫を融合召喚するプランが結構気に入っているよ。
・古神クトグア×3
固定枠。
自身をエクシーズ召喚の素材とした際に1ドローできるため、≪真炎の爆発≫を用いてこのカードを使い回すことがデッキの回転率を上げ、≪黒白の波動≫や≪禁じられた一滴≫といった妨害兼除去カードを引き込むことに繋がる。
あまり起こりえないケースだが、シンクロ召喚時に相手の場にランク4モンスターがいた場合には擬似的な除去として機能することも覚えておこう。
・氷結界の龍 ブリューナク
≪レッド・リゾネーター≫を展開に絡めた場合に≪真炎の爆発≫から≪古神クトグア≫と共に蘇生して出す形になる。
≪瑚之龍≫や≪獣神ヴァルカン≫といった6レベル帯の除去モンスターと比較すると、手札を捨てた分だけ除去の範囲が広がる点で軍配が上がる。
≪古神クトグア≫で大量にドローする関係で手札が溢れやすいため、多少上振れではあるがデッキと噛み合いが良い1枚。
・焔聖騎士導-ローラン、焔聖騎士帝-シャルル
≪ジュラック・アウロ≫を展開に絡めた場合に≪真炎の爆発≫から≪古神クトグア≫と共に蘇生し、シンクロ召喚を行う。
このデッキの場合、それぞれの装備魔法や戦士族に関する効果は生かせないが、≪焔聖騎士帝-シャルル≫を出したターンから≪焔聖騎士導-ローラン≫を装備することで破壊効果を使用でき、また≪焔聖騎士帝-シャルル≫は守備力200の炎属性であるため、≪真炎の爆発≫に対応するというシナジーがある。
≪真炎の爆発≫からポンと出る3000(≪焔聖騎士導-ローラン≫を装備することで3500)打点は詰めの場面で頼りになると考え採用した。
これらは自由枠なので、お気に入りのカードがあれば入れ替えてもいいと思うよ。
・塊斬機ダランベルシアン
固定枠。
≪幻獣機コルトウィング≫と3体の≪古神クトグア≫でエクシーズ召喚される。
「非ナンバーズ」であるため、相方の≪塊斬機ラプラシアン≫と共に≪FNo.0 未来皇ホープ≫になって最後までチョコたっぷり。
・塊斬機ラプラシアン
概ね固定枠だ。
相手の場にカードが存在しない場合でも、ハンデスした後に≪FNo.0 未来皇ホープ≫となることでエクシーズ素材の≪古神クトグア≫を墓地へ送れるため、先攻でも気兼ねなく出すことができる。
後攻では各種効果がそれぞれ「対象を取らない墓地送り」と非常に強力なため、その強さを存分に発揮してくれるだろう。
先攻では≪FNo.0 未来龍皇ホープ≫が置き物として強く、後攻では≪FNo.0 未来皇ホープ≫が盤面を突破してくれるため、試合を通して腐りにくくエクストラを2枠割く価値があるカード。
また、素材を吐き切れなかった≪塊斬機ラプラシアン≫をエクシーズ素材とすることで、≪古神クトグア≫を墓地へ送ることもでき、デッキの安定性においても大きな役割を担っている。
・リンクリボー、水晶機巧-ハリファイバー、幻獣機アウロ―ラドン
固定枠。
≪水晶機巧-ハリファイバー≫への誘発は≪ワン・フォー・ワン≫で≪ジェット・シンクロン≫を特殊召喚する、≪クイック・シンクロン≫を特殊召喚する等で貫通することができるが、≪幻獣機アウロ―ラドン≫に≪灰流うらら≫等を当てられてしまうと展開がストップしてしまう。
そのため、手札に展開札が多くある場合には展開の早い段階で誘発を当ててもらうようカードのプレイ順を決める等の細かいプレイングも重要。多くの場合、≪水晶機巧-ハリファイバー≫に誘発が飛んでくると予想されるが、≪灰流うらら≫以外にも≪無限泡影≫も採用率が高く、誘発を当てさせることを意識していこう。
とにかく≪幻獣機アウロ―ラドン≫まで辿り着かないことには話にならないので、場合によってはメインデッキの枠を削ったり、追加で≪墓穴の指名者≫を採用してもいいだろう。
-
回し方
展開に関してはほぼ1本道となっているため、それを覚えてもらえば問題ないかと思う。
後は各種カード等をうまく使って相手の妨害を潜り抜ければ快楽の園は目前だ!
(直撮りで見づらいかもしれないが、我慢して欲しい。すまない!)
≪水晶機巧-ハリファイバー≫の成立+特殊召喚できるレベル1チューナーから
≪水晶機巧-ハリファイバー≫をリンク召喚。
効果で≪ブンボーグ001≫を特殊召喚。
≪水晶機巧-ハリファイバー≫と≪ブンボーグ001≫で≪幻獣機アウローラドン≫をリンク召喚。
≪幻獣機アウローラドン≫で≪幻獣機トークン≫を3体特殊召喚。
≪ブンボーグ001≫の効果で自身を墓地から特殊召喚。
≪ブンボーグ001≫と≪幻獣機トークン≫で≪古神クトグア≫をシンクロ召喚。
≪幻獣機アウローラドン≫で≪幻獣機トークン≫2体をリリースし、デッキから≪幻獣機コルトウィング≫を特殊召喚。
≪幻獣機コルトウィング≫の効果で≪幻獣機トークン≫を2体特殊召喚。
≪ブンボーグ001≫の効果で自身を墓地から特殊召喚。
≪ブンボーグ001≫と≪幻獣機トークン≫で2体目の≪古神クトグア≫をシンクロ召喚。
レベル1チューナー(≪シンクローン・リゾネーター≫等)を特殊召喚
レベル1チューナー(≪シンクローン・リゾネーター≫等)と≪幻獣機トークン≫で3体目の≪古神クトグア≫をシンクロ召喚。
≪幻獣機コルトウィング≫と3体の≪古神クトグア≫で≪塊斬機ダランベルシアン≫をリンク召喚。
≪古神クトグア≫の効果でカードを3枚ドロー。
≪塊斬機ダランベルシアン≫で素材を4つ使用しデッキから≪真炎の爆発≫をサーチ。
(画像を見て気付いた人もいると思うが、展開途中にメインモンスターゾーンを埋める関係で、≪レッド・リゾネーター≫+≪サイキック・リフレクター≫のような組み合わせで動いた際に≪ブンボーグ001≫を使おうとするとモンスターゾーンが足りないことがしばしば起こりうる。そうした場合は≪水晶機巧-ハリファイバー≫で特殊召喚するチューナーを≪ジェット・シンクロン≫に変更することで同様の展開が可能だ。)
・
・
・
・
・
以降に特定の展開はなく、≪真炎の爆発≫で特殊召喚した≪古神クトグア≫を使い、≪塊斬機ラプラシアン≫で場を荒らしたり≪No.60 刻不知のデュガレス≫で更にデッキを堀り進めたりと状況に応じてプレイしていこう。
≪No.60 刻不知のデュガレス≫をエクシーズ召喚した場合、横に≪古神クトグア≫が1体余るため、2体で≪旧神ヌトス≫を特殊召喚し、ドローで引き込んだ手札の≪幻獣機コルトウィング≫を吐き出して≪深淵に潜む者≫や≪クロノダイバー・リダン≫に繋げるのもいいだろう。
≪塊斬機ダランベルシアン≫と≪塊斬機ラプラシアン≫から≪FNo.0 未来皇ホープ≫が出せるため、必然的に≪FNo.0 未来龍皇ホープ≫の選択肢が取れるのも魅力的だ。
いずれにしても、限られたエクストラデッキの中でカードを取捨選択していく必要があり、周囲の環境やカードプールによって様々なランク4モンスターを活躍させることができる面白いデッキに仕上がっている。
- さいごに
これにて≪真炎の爆発≫を活用した本デッキの紹介は終了だ。
最後まで読んでくれてありがとう!
今回も7000字に迫るボリュームとなってしまったが楽しんでもらえたなら嬉しい。
もし面白いと思ってくれたなら、RTして貰えると励みになる。
エクストラデッキに採用できそうな面白いカードがあればそれも是非教えて欲しいね。
次回は≪EMミス・ディレクター≫を使った魔法使いデッキを紹介しようと思っている。
少し間隔が空くかもしれないが、またよかったら見に来てくれ。
それでは!
≪真炎の爆発≫を使った快楽指数の高いデッキ紹介になりやす
— 味ぽんっぽい。 (@vip_orz) June 19, 2020
結論から言うと、強欲な壺を超えました
面白かったらRTオナシャス! #遊戯王BN
強欲な壺を超えろ!【真炎の爆発】ターボ - こちらがクリッターの貴重な産卵シーンですhttps://t.co/D5ozSBzf0T
転生炎獣ギミックを搭載したドラグマの話
やあ、みんな
遊戯王やってる?
世間ではようやく緊急事態宣言が解除されたものの、未だ外出自粛の風潮もあるし
大会への参加や友人とのフリープレイが制限されると、モチベーションを保ち続けるのも難しい。
そこで今回、自分の考えをまとめ、アウトプットする機会を設けるためにブログを開設した。
記念すべき第1回は、みんな大好き【ドラグマ】についての記事だ。
【ドラグマ】自体、発売当初からテーマとしての人気も高く、とりわけ≪教導の聖女エクレシア≫は公式の設定資料にも描かれており、「ごはんはたくさんたべるタイプ」と添えられた文字列に全YPが震撼したことは記憶に新しい。
そんな【ドラグマ】だが、最近では【召喚獣】と手を組み、トーナメントシーンにおいても活躍中とあって広く認知されている。
その性質上、EXデッキを積極的に使用しないテーマとの親和性が高く、【召喚獣】以外にも様々なテーマとの組み合わせが研究されている。
また、【ドラグマ】は10期でいうところの「星杯」に近いポジションである可能性が高く、今後のストーリーや新規にも期待が持てる個人的にイチ推しテーマだ。
そこで、本記事では少し変わったギミックを搭載した純構築の【ドラグマ】について紹介しようと思う。
長くなるため、各種ドラグマカードと、関連したカードにのみスポットを当てて解説していく。
-
デッキレシピ
-
カード解説 ≪メインデッキ・ドラグマカード≫
・教導の聖女エクレシア
召喚・特殊召喚どちらにも対応したサーチで、同名以外のすべてのドラグマカードに触れることができるデッキの核となるカード。
EXモンスターに対しての戦闘耐性による場持ちの良さも、後述する≪教導の騎士フルルドリス≫の強さを支える要因のひとつとなっており、【ドラグマ】においてはサーチ効果を使い終わったこのカードを盤面に維持することも大切なポイントとなる。
効果はもちろんのこと、公式設定も非常に強く、文句なしの3枚採用。
・教導の騎士フルルドリス
≪教導の聖女エクレシア≫と同様の召喚条件を持つが、こちらは相手ターンにも特殊召喚できる。
自身の効果で特殊召喚された際、他にドラグマモンスターをコントロールしていると適用できる「対象を取らない効果無効」が非常に強力で、≪I:Pマスカレーナ≫を素材とした≪双穹の騎士アストラム≫すら(相打ちとなるが)容易に突破が可能。
また、この効果は手札から特殊召喚する効果と一連の処理で適用されるため、≪エフェクト・ヴェーラー≫や≪無限泡影≫を受けずに通すことができる。
≪ハーピィの羽根帚≫、≪レッド・リブート≫等に屈しない妨害という点からも信頼のおける1枚だ。
①の効果に埋もれがちだが②の効果も重要。
ドラグマモンスター不在の場合にも単体で攻撃力3000と最上級ラインに届き、さらに攻撃力上昇は永続かつ自分のドラグマモンスターすべての適用されるため、≪教導の聖女エクレシア≫からこのカードをサーチして特殊召喚(召喚条件を満たしている必要はあるが)するだけで、1500+500+2500+500=5000と大きくライフを削ることができる。
ちなみに、この②の効果はドラグマモンスターの攻撃であれば自身でなくとも誘発することも覚えておくと何か役に立つかもしれない。
とりわけ純構築の【ドラグマ】においては、このカードの存在から場にドラグマモンスターを残すプレイングが重要で、仮に手札になかった場合にも場に≪教導の聖女エクレシア≫等を残しておくだけで相手に存在をチラつかせることができる。
場のドラグマモンスターの有無で強さが変わるものの、≪エルシャドール・ミドラーシュ≫を始めとするシステムモンスターを単騎で解決できる点や、≪強欲で貪欲な壺≫の兼ね合いもあるため3枚投入。
・教導の大神祇官
先行では主に≪灰燼竜バスタード≫、≪エルシャドール・アプカローネ≫を墓地へ送り、リソースの確保や制圧を1枚でこなすカード。
後攻からでも≪旧神ヌトス≫や≪ウィンドペガサス@イグニスター≫を墓地へ送ることで盤面を返すこともでき、≪教導の騎士フルルドリス≫と比較すると、あちらが攻防器用に運用できるのに対し、こちらは自分ターンでのみ大きく数的有利を取りやすい点が異なる。所謂「押し付けカード」。
上記の2枚のドラグマモンスターとは召喚条件が異なり、EXモンスターを墓地に用意する必要があるため、1ターン目では特殊召喚にやや手間がかかる。
【ドラグマ】においては、主に≪転生炎獣アルミラージ≫を≪セキュア・ガードナー≫の素材とすることで特殊召喚のコストを捻出でき、後述の≪クリッター≫や≪転生炎獣スピニー≫を利用することでアドバンテージを獲得しながらこのカードへ繋いでいく。
≪天底の使徒≫や≪ドラグマ・パニッシュメント≫では1枚ずつしかEXデッキからモンスターを墓地へ送ることができず、多くの場合それらは≪旧神ヌトス≫等で盤面を捌くか、≪灰燼竜バスタード≫により後続を確保するという選択になる。
しかし≪教導の大神祇官≫は1度に2枚のカードをEXデッキから墓地へ送ることができるため、追加で別のアクションを起こすことができる。例えば≪PSYフレームロード・Ω≫は墓地へ落ちたカードを、≪深海姫プリマドーナ≫は除外されたカードをデッキへ戻してくれる。
一般的には1枚~2枚採用のリストが多いものの、初手にあることで≪天底の使徒≫や≪教導の聖女エクレシア≫のサーチを他に回せるメリット、通した場合のリターンが破格であることから本リストではフル投入となっている。
このあたりは好みで変更できる枠かと思う。
・天底の使徒
何故か墓地からもドラグマモンスターを拾える。謝謝。
≪旧神ヌトス≫を墓地へ送り場を荒らす、≪灰燼竜バスタード≫でリソース確保、≪教導の大神祇官≫をサーチし、そのまま特殊召喚に繋げる等【ドラグマ】のデッキパワーを支える1枚。
特筆すべきことはないが、このカードの発動を≪神の宣告≫等で無効にされた場合、EXデッキからモンスターを特殊召喚できることは覚えておいて欲しい。ワザップ。
・ドラグマ・パニッシュメント
周知の通り、≪旧神ヌトス≫を墓地へ送ることによる2面処理が凶悪。
≪天底の使徒≫と同様に器用に動けるカードではあるが、他のドラグマカードとは異なり、EXデッキからモンスターを特殊召喚できない縛りが発動ターンの次のターンまで続く。
このことから採用枚数を抑えているデッキも非常に多いが、本リストでは初動以外で基本的にEXデッキからモンスターを特殊召喚することはないため、デメリットはあまり気にならない。
【ドラグマ】ではこのカード以外にもアドバンテージを取れるカードが多くあり、EXデッキに頼らずともメインデッキで相手の動きに対応できるように意識して構築した。
一方で、現状ではEXデッキの最高攻撃力が≪エルシャドール・ネフィリム≫と≪PSYフレームロード・Ω≫の2800とやや心もとないので、広く見るならば≪旧神ヌトス≫1枚を攻撃力の高いモンスターと入れ替えてもいい。
-
カード解説 ≪メインデッキ・サブギミック≫
・クリッター
デッキの初動にしてあらゆるカードにアクセスできる万能札。
場に出た次の瞬間には≪転生炎獣アルミラージ≫になっている。
先攻では手札誘発を探しに行くのが基本となる。一応≪教導の聖女エクレシア≫や≪教導の大神祇官≫もサーチ可能(ドラグマモンスターの特殊召喚は効果による特殊召喚なため、≪クリッター≫でサーチしたターンは特殊召喚できないことに注意)。
後攻では≪サタンクロース≫をサーチすることで切り替えしとしても使うことができる(サタンクロースの特殊召喚はルールによるものなので特殊召喚できる)。
このカードの効果に妨害を当てられた際にも後続のドラグマモンスターの召喚条件は整っており、初動で誘発を踏みに行くカードとしても非常に頼もしい1枚。
また、2ターン目以降、≪ドラグマ・パニッシュメント≫等でEXデッキの使用に制約がかかっている場合にも、≪禁じられた一滴≫のコストにすることでフィールドから墓地へ送ることができる点も覚えておこう。
・転生炎獣スピニー
≪クリッター≫同様に≪転生炎獣アルミラージ≫となるカード。基本的には≪クリッター≫と同じ役割ではあるが、細かい点で運用が異なるため解説する。
≪転生炎獣アルミラージ≫が「サラマングレイト」ネームを持っていることから、このカードを素材とした場合にそのまま自己蘇生でき、リンク2に繋げることができる。
≪クリッター≫で≪神樹のパラディオン≫をサーチすることでもできるが、あちらは採用率の高い≪灰流うらら≫の裏目がある。また、EXデッキを積極的に使用しない構築を目指した関係で、リンク素材としての役割しか持てないカードを採用したくなかったという面もある。イラストはすごく好みだ。
そして、≪転生炎獣スピニー≫にはもう1つの役割がある。
それは①の効果による攻撃力アップだ。場に「サラマングレイト」カード(実質≪転生炎獣アルミラージ≫)を必要とし、若干の使いにくさはあるものの、≪教導の騎士フルルドリス≫と併せてかなり広い範囲のモンスターを戦闘破壊できる点は見逃せない。
また、蘇生効果から≪禁じられた一滴≫のコストとしても気軽に使いやすく、≪クリッター≫ほど器用ではないにしても、彼とはまた違った軸で【ドラグマ】を支えてくれるナイスカード。
EXデッキに≪転生炎獣アルミラージ≫を1枚増やして、もう少しこのカードを使いやすくしても良いかもしれない。
・影依の巫女 エリアル
≪エルシャドール・アプカローネ≫からのサーチ候補。サーチしてそのまま捨てることで②の効果によって相手の墓地リソースを削ることができるメタカード。
≪影依の偽典≫を素引きした際にもこのカードがデッキにあれば≪エルシャドール・アプカローネ≫のサーチを無駄にすることなくアドバンテージを稼ぐことができる。
デッキ、手札にある場合は≪エルシャドール・アプカローネ≫で墓地へ送ることになるが、デッキであれば他にも≪影依の偽典≫で融合召喚した≪エルシャドールネフィリム≫で触ることができることも覚えておこう。
また、攻撃力が1000だから最悪≪転生炎獣アルミラージ≫のリンク素材となれる点においても腐りにくいメタカードとして機能する。
・サタンクロース
≪クリッター≫からサーチできる除去で、メインデッキの受けを広げるために採用。
2500と地味に守備力が高く、メインデッキのモンスターでは≪教導の騎士フルルドリス≫しか戦闘破壊できない。安易に出すのは控えるように。
とはいえ壊獣モンスター同様、リリースは遊戯王においてもトップクラスの除去性能を誇るため、デッキの受けを広げるためにも1枚は採用したいカード。
-
カード解説 ≪エクストラデッキ≫
≪旧神ヌトス≫や≪灰燼竜バスタード≫、シャドール融合体については解説を省略する。
・深海姫プリマドーナ
このデッキでは基本的に≪強欲で貪欲な壺≫、≪影依の偽典≫で除外されたカードの再利用を狙う。
【エルドリッチ】+【ドラグマ】のデッキタイプにおいては、除外された黄金郷カードやエルドリクシルカードをデッキへ戻すことで息切れを防止する用途もあり、いぶし銀の働きを見せてくれる。
一応相手の除外されたカードも対象に取れたりするため、除外ゾーンに逃げた≪コズミック・ブレイザー・ドラゴン≫を見かけたらこいつでお帰り願おう。
・ウィンドペガサス@イグニスター
≪旧神ヌトス≫と共に除去を担当するカード。
こちらはやや受動的な効果なため、自爆特攻や相手を牽制する目的で墓地へ送ることになる。
≪教導の聖女エクレシア≫と≪灰流うらら≫とでシンクロ召喚を狙うこともできるが、これは忘れてくれて構わない。
・PSYフレームロード・Ω
墓地へ落ちたEXモンスターを再利用したり、相手の墓地リソースを削ったりと小回りの利くカード。
≪教導の大神祇官≫存在から気軽に墓地へ送ることができるため、積極的に墓地とEXデッキを反復横跳びさせていきたい。
・トロイメア・フェニックス
元々デッキには≪教導の騎士フルルドリス≫や≪無限泡影≫等のモンスターに触るカードが多く、≪トロイメア・フェニックス≫で戦術を補完する形で採用した。
また、炎属性だから≪転生炎獣サンライトウルフ≫で回収することもあるかもしれない。
・転生炎獣サンライトウルフ
≪転生炎獣スピニー≫から出すリンク2。
このカード自体、使用する頻度こそ多くはないが、リンク先にドラグマモンスター等を特殊召喚することで墓地の≪灰流うらら≫を回収することができる。この効果は相手フィールドに向いたマーカーでも良いため、相手モンスターをリリースしてリンク先に≪サタンクロース≫を出したりすると快楽指数が上昇する。
-
不採用カードについて
【転生炎獣】のギミックを採用するにあたって候補から外れたカードたち。
主に≪転生炎獣アルミラージ≫のリンク素材。
・青き眼の賢士
≪転生炎獣アルミラージ≫になる過程で≪エフェクト・ヴェーラー≫をサーチできる。
先攻・後攻どちらでもある程度の役割が欲しかったため採用を見送ることに。
【ドラグマ】の戦術に噛み合う「ブルーアイズ」モンスターが登場するまでストレージで留守番。
・宣告者の神巫
最後まで採用を考えた1枚。イラストも100点。
先攻ではEXデッキの≪虹光の宣告者≫を墓地へ送り≪古聖戴サウラヴィス≫を構えることができ、後攻は≪旧神ヌトス≫を墓地へ送り捲り札として機能する。
しかし【ドラグマ】は特定のモンスターに依存するデッキではなく、受動的な≪古聖戴サウラヴィス≫を強く使うのは難しいと判断した。
もちろん、相手の≪エフェクト・ヴェーラー≫や≪無限泡影≫等を牽制できるようになるため、環境によっては大いにアリ。
・失楽の魔女
デッキに採用されている≪禁じられた一滴≫をサーチできる点で非常に噛み合いがいい1枚。
≪禁じられた一滴≫自体は非常に強力でコンバットトリックや捲りとしても機能するカードだが、【エルドリッチ】等のデッキとは違いコストとして墓地へ送ってアドバンテージを取れるカードがほとんど入っていない。
デッキの性質上乱発できるようなカードではなく重ね引きするリスクを考え、今回は不採用となった。
使う場合は通常魔法や罠の発動にチェーンしてそれらのカードもコストにしたり、≪大捕り物≫で奪った相手モンスターも利用して、なるべく損失を減らす工夫を忘れないようにしよう。
・トークンコレクター
こちらは先に紹介した3枚とは少し違ったベクトルでの運用となる。
多くのデッキで≪水晶機巧-ハリファイバー≫からの≪武力の軍奏≫ギミックが採用されており、それらを牽制しながら≪転生炎獣アルミラージ≫のリンク素材としてカウントできるのは他にはない強み。
他にも【閃刀姫】の≪閃刀機-ホーネットビット≫や、【オルフェゴール】の≪宵星の騎士ギルス≫など仮想敵は多く、環境によっては積極的に採用したい1枚。
手札・墓地のどちらからも特殊召喚できるため手札誘発のように使うこともでき、≪禁じられた一滴≫のコストとしても気軽に使えるのも良い。
-
まとめ
これにて【転生炎獣】ギミックを搭載した【ドラグマ】のはなしは終わり。
最後まで読んでくれてありがとう!
今回はデッキや各カードの解説が主だったため、戦術面については深く掘り下げたりすることはしなかったが、他にも【ドラグマ】について解説しているブログはたくさんあるので、そちらも参考にするのをお勧めする。
また、もし面白いと思ってくれたなら、RTして貰えると励みになる。
次回は≪真炎の爆発≫を使った爽快感溢れるをデッキを紹介しようと思っている。
またよかったら見に来てくれ。
それでは!
【転生炎獣】ギミックを仕込んだ純構築の【ドラグマ】記事になりやす
— 味ぽんっぽい。 (@vip_orz) June 7, 2020
6000字超えちゃったので暇なときに見てね
#遊戯王BN
転生炎獣ギミックを搭載したドラグマの話 - こちらがクリッターの貴重な産卵シーンですhttps://t.co/QBYxYZBbIJ