転生炎獣ギミックを搭載したドラグマの話
やあ、みんな
遊戯王やってる?
世間ではようやく緊急事態宣言が解除されたものの、未だ外出自粛の風潮もあるし
大会への参加や友人とのフリープレイが制限されると、モチベーションを保ち続けるのも難しい。
そこで今回、自分の考えをまとめ、アウトプットする機会を設けるためにブログを開設した。
記念すべき第1回は、みんな大好き【ドラグマ】についての記事だ。
【ドラグマ】自体、発売当初からテーマとしての人気も高く、とりわけ≪教導の聖女エクレシア≫は公式の設定資料にも描かれており、「ごはんはたくさんたべるタイプ」と添えられた文字列に全YPが震撼したことは記憶に新しい。
そんな【ドラグマ】だが、最近では【召喚獣】と手を組み、トーナメントシーンにおいても活躍中とあって広く認知されている。
その性質上、EXデッキを積極的に使用しないテーマとの親和性が高く、【召喚獣】以外にも様々なテーマとの組み合わせが研究されている。
また、【ドラグマ】は10期でいうところの「星杯」に近いポジションである可能性が高く、今後のストーリーや新規にも期待が持てる個人的にイチ推しテーマだ。
そこで、本記事では少し変わったギミックを搭載した純構築の【ドラグマ】について紹介しようと思う。
長くなるため、各種ドラグマカードと、関連したカードにのみスポットを当てて解説していく。
-
デッキレシピ
-
カード解説 ≪メインデッキ・ドラグマカード≫
・教導の聖女エクレシア
召喚・特殊召喚どちらにも対応したサーチで、同名以外のすべてのドラグマカードに触れることができるデッキの核となるカード。
EXモンスターに対しての戦闘耐性による場持ちの良さも、後述する≪教導の騎士フルルドリス≫の強さを支える要因のひとつとなっており、【ドラグマ】においてはサーチ効果を使い終わったこのカードを盤面に維持することも大切なポイントとなる。
効果はもちろんのこと、公式設定も非常に強く、文句なしの3枚採用。
・教導の騎士フルルドリス
≪教導の聖女エクレシア≫と同様の召喚条件を持つが、こちらは相手ターンにも特殊召喚できる。
自身の効果で特殊召喚された際、他にドラグマモンスターをコントロールしていると適用できる「対象を取らない効果無効」が非常に強力で、≪I:Pマスカレーナ≫を素材とした≪双穹の騎士アストラム≫すら(相打ちとなるが)容易に突破が可能。
また、この効果は手札から特殊召喚する効果と一連の処理で適用されるため、≪エフェクト・ヴェーラー≫や≪無限泡影≫を受けずに通すことができる。
≪ハーピィの羽根帚≫、≪レッド・リブート≫等に屈しない妨害という点からも信頼のおける1枚だ。
①の効果に埋もれがちだが②の効果も重要。
ドラグマモンスター不在の場合にも単体で攻撃力3000と最上級ラインに届き、さらに攻撃力上昇は永続かつ自分のドラグマモンスターすべての適用されるため、≪教導の聖女エクレシア≫からこのカードをサーチして特殊召喚(召喚条件を満たしている必要はあるが)するだけで、1500+500+2500+500=5000と大きくライフを削ることができる。
ちなみに、この②の効果はドラグマモンスターの攻撃であれば自身でなくとも誘発することも覚えておくと何か役に立つかもしれない。
とりわけ純構築の【ドラグマ】においては、このカードの存在から場にドラグマモンスターを残すプレイングが重要で、仮に手札になかった場合にも場に≪教導の聖女エクレシア≫等を残しておくだけで相手に存在をチラつかせることができる。
場のドラグマモンスターの有無で強さが変わるものの、≪エルシャドール・ミドラーシュ≫を始めとするシステムモンスターを単騎で解決できる点や、≪強欲で貪欲な壺≫の兼ね合いもあるため3枚投入。
・教導の大神祇官
先行では主に≪灰燼竜バスタード≫、≪エルシャドール・アプカローネ≫を墓地へ送り、リソースの確保や制圧を1枚でこなすカード。
後攻からでも≪旧神ヌトス≫や≪ウィンドペガサス@イグニスター≫を墓地へ送ることで盤面を返すこともでき、≪教導の騎士フルルドリス≫と比較すると、あちらが攻防器用に運用できるのに対し、こちらは自分ターンでのみ大きく数的有利を取りやすい点が異なる。所謂「押し付けカード」。
上記の2枚のドラグマモンスターとは召喚条件が異なり、EXモンスターを墓地に用意する必要があるため、1ターン目では特殊召喚にやや手間がかかる。
【ドラグマ】においては、主に≪転生炎獣アルミラージ≫を≪セキュア・ガードナー≫の素材とすることで特殊召喚のコストを捻出でき、後述の≪クリッター≫や≪転生炎獣スピニー≫を利用することでアドバンテージを獲得しながらこのカードへ繋いでいく。
≪天底の使徒≫や≪ドラグマ・パニッシュメント≫では1枚ずつしかEXデッキからモンスターを墓地へ送ることができず、多くの場合それらは≪旧神ヌトス≫等で盤面を捌くか、≪灰燼竜バスタード≫により後続を確保するという選択になる。
しかし≪教導の大神祇官≫は1度に2枚のカードをEXデッキから墓地へ送ることができるため、追加で別のアクションを起こすことができる。例えば≪PSYフレームロード・Ω≫は墓地へ落ちたカードを、≪深海姫プリマドーナ≫は除外されたカードをデッキへ戻してくれる。
一般的には1枚~2枚採用のリストが多いものの、初手にあることで≪天底の使徒≫や≪教導の聖女エクレシア≫のサーチを他に回せるメリット、通した場合のリターンが破格であることから本リストではフル投入となっている。
このあたりは好みで変更できる枠かと思う。
・天底の使徒
何故か墓地からもドラグマモンスターを拾える。謝謝。
≪旧神ヌトス≫を墓地へ送り場を荒らす、≪灰燼竜バスタード≫でリソース確保、≪教導の大神祇官≫をサーチし、そのまま特殊召喚に繋げる等【ドラグマ】のデッキパワーを支える1枚。
特筆すべきことはないが、このカードの発動を≪神の宣告≫等で無効にされた場合、EXデッキからモンスターを特殊召喚できることは覚えておいて欲しい。ワザップ。
・ドラグマ・パニッシュメント
周知の通り、≪旧神ヌトス≫を墓地へ送ることによる2面処理が凶悪。
≪天底の使徒≫と同様に器用に動けるカードではあるが、他のドラグマカードとは異なり、EXデッキからモンスターを特殊召喚できない縛りが発動ターンの次のターンまで続く。
このことから採用枚数を抑えているデッキも非常に多いが、本リストでは初動以外で基本的にEXデッキからモンスターを特殊召喚することはないため、デメリットはあまり気にならない。
【ドラグマ】ではこのカード以外にもアドバンテージを取れるカードが多くあり、EXデッキに頼らずともメインデッキで相手の動きに対応できるように意識して構築した。
一方で、現状ではEXデッキの最高攻撃力が≪エルシャドール・ネフィリム≫と≪PSYフレームロード・Ω≫の2800とやや心もとないので、広く見るならば≪旧神ヌトス≫1枚を攻撃力の高いモンスターと入れ替えてもいい。
-
カード解説 ≪メインデッキ・サブギミック≫
・クリッター
デッキの初動にしてあらゆるカードにアクセスできる万能札。
場に出た次の瞬間には≪転生炎獣アルミラージ≫になっている。
先攻では手札誘発を探しに行くのが基本となる。一応≪教導の聖女エクレシア≫や≪教導の大神祇官≫もサーチ可能(ドラグマモンスターの特殊召喚は効果による特殊召喚なため、≪クリッター≫でサーチしたターンは特殊召喚できないことに注意)。
後攻では≪サタンクロース≫をサーチすることで切り替えしとしても使うことができる(サタンクロースの特殊召喚はルールによるものなので特殊召喚できる)。
このカードの効果に妨害を当てられた際にも後続のドラグマモンスターの召喚条件は整っており、初動で誘発を踏みに行くカードとしても非常に頼もしい1枚。
また、2ターン目以降、≪ドラグマ・パニッシュメント≫等でEXデッキの使用に制約がかかっている場合にも、≪禁じられた一滴≫のコストにすることでフィールドから墓地へ送ることができる点も覚えておこう。
・転生炎獣スピニー
≪クリッター≫同様に≪転生炎獣アルミラージ≫となるカード。基本的には≪クリッター≫と同じ役割ではあるが、細かい点で運用が異なるため解説する。
≪転生炎獣アルミラージ≫が「サラマングレイト」ネームを持っていることから、このカードを素材とした場合にそのまま自己蘇生でき、リンク2に繋げることができる。
≪クリッター≫で≪神樹のパラディオン≫をサーチすることでもできるが、あちらは採用率の高い≪灰流うらら≫の裏目がある。また、EXデッキを積極的に使用しない構築を目指した関係で、リンク素材としての役割しか持てないカードを採用したくなかったという面もある。イラストはすごく好みだ。
そして、≪転生炎獣スピニー≫にはもう1つの役割がある。
それは①の効果による攻撃力アップだ。場に「サラマングレイト」カード(実質≪転生炎獣アルミラージ≫)を必要とし、若干の使いにくさはあるものの、≪教導の騎士フルルドリス≫と併せてかなり広い範囲のモンスターを戦闘破壊できる点は見逃せない。
また、蘇生効果から≪禁じられた一滴≫のコストとしても気軽に使いやすく、≪クリッター≫ほど器用ではないにしても、彼とはまた違った軸で【ドラグマ】を支えてくれるナイスカード。
EXデッキに≪転生炎獣アルミラージ≫を1枚増やして、もう少しこのカードを使いやすくしても良いかもしれない。
・影依の巫女 エリアル
≪エルシャドール・アプカローネ≫からのサーチ候補。サーチしてそのまま捨てることで②の効果によって相手の墓地リソースを削ることができるメタカード。
≪影依の偽典≫を素引きした際にもこのカードがデッキにあれば≪エルシャドール・アプカローネ≫のサーチを無駄にすることなくアドバンテージを稼ぐことができる。
デッキ、手札にある場合は≪エルシャドール・アプカローネ≫で墓地へ送ることになるが、デッキであれば他にも≪影依の偽典≫で融合召喚した≪エルシャドールネフィリム≫で触ることができることも覚えておこう。
また、攻撃力が1000だから最悪≪転生炎獣アルミラージ≫のリンク素材となれる点においても腐りにくいメタカードとして機能する。
・サタンクロース
≪クリッター≫からサーチできる除去で、メインデッキの受けを広げるために採用。
2500と地味に守備力が高く、メインデッキのモンスターでは≪教導の騎士フルルドリス≫しか戦闘破壊できない。安易に出すのは控えるように。
とはいえ壊獣モンスター同様、リリースは遊戯王においてもトップクラスの除去性能を誇るため、デッキの受けを広げるためにも1枚は採用したいカード。
-
カード解説 ≪エクストラデッキ≫
≪旧神ヌトス≫や≪灰燼竜バスタード≫、シャドール融合体については解説を省略する。
・深海姫プリマドーナ
このデッキでは基本的に≪強欲で貪欲な壺≫、≪影依の偽典≫で除外されたカードの再利用を狙う。
【エルドリッチ】+【ドラグマ】のデッキタイプにおいては、除外された黄金郷カードやエルドリクシルカードをデッキへ戻すことで息切れを防止する用途もあり、いぶし銀の働きを見せてくれる。
一応相手の除外されたカードも対象に取れたりするため、除外ゾーンに逃げた≪コズミック・ブレイザー・ドラゴン≫を見かけたらこいつでお帰り願おう。
・ウィンドペガサス@イグニスター
≪旧神ヌトス≫と共に除去を担当するカード。
こちらはやや受動的な効果なため、自爆特攻や相手を牽制する目的で墓地へ送ることになる。
≪教導の聖女エクレシア≫と≪灰流うらら≫とでシンクロ召喚を狙うこともできるが、これは忘れてくれて構わない。
・PSYフレームロード・Ω
墓地へ落ちたEXモンスターを再利用したり、相手の墓地リソースを削ったりと小回りの利くカード。
≪教導の大神祇官≫存在から気軽に墓地へ送ることができるため、積極的に墓地とEXデッキを反復横跳びさせていきたい。
・トロイメア・フェニックス
元々デッキには≪教導の騎士フルルドリス≫や≪無限泡影≫等のモンスターに触るカードが多く、≪トロイメア・フェニックス≫で戦術を補完する形で採用した。
また、炎属性だから≪転生炎獣サンライトウルフ≫で回収することもあるかもしれない。
・転生炎獣サンライトウルフ
≪転生炎獣スピニー≫から出すリンク2。
このカード自体、使用する頻度こそ多くはないが、リンク先にドラグマモンスター等を特殊召喚することで墓地の≪灰流うらら≫を回収することができる。この効果は相手フィールドに向いたマーカーでも良いため、相手モンスターをリリースしてリンク先に≪サタンクロース≫を出したりすると快楽指数が上昇する。
-
不採用カードについて
【転生炎獣】のギミックを採用するにあたって候補から外れたカードたち。
主に≪転生炎獣アルミラージ≫のリンク素材。
・青き眼の賢士
≪転生炎獣アルミラージ≫になる過程で≪エフェクト・ヴェーラー≫をサーチできる。
先攻・後攻どちらでもある程度の役割が欲しかったため採用を見送ることに。
【ドラグマ】の戦術に噛み合う「ブルーアイズ」モンスターが登場するまでストレージで留守番。
・宣告者の神巫
最後まで採用を考えた1枚。イラストも100点。
先攻ではEXデッキの≪虹光の宣告者≫を墓地へ送り≪古聖戴サウラヴィス≫を構えることができ、後攻は≪旧神ヌトス≫を墓地へ送り捲り札として機能する。
しかし【ドラグマ】は特定のモンスターに依存するデッキではなく、受動的な≪古聖戴サウラヴィス≫を強く使うのは難しいと判断した。
もちろん、相手の≪エフェクト・ヴェーラー≫や≪無限泡影≫等を牽制できるようになるため、環境によっては大いにアリ。
・失楽の魔女
デッキに採用されている≪禁じられた一滴≫をサーチできる点で非常に噛み合いがいい1枚。
≪禁じられた一滴≫自体は非常に強力でコンバットトリックや捲りとしても機能するカードだが、【エルドリッチ】等のデッキとは違いコストとして墓地へ送ってアドバンテージを取れるカードがほとんど入っていない。
デッキの性質上乱発できるようなカードではなく重ね引きするリスクを考え、今回は不採用となった。
使う場合は通常魔法や罠の発動にチェーンしてそれらのカードもコストにしたり、≪大捕り物≫で奪った相手モンスターも利用して、なるべく損失を減らす工夫を忘れないようにしよう。
・トークンコレクター
こちらは先に紹介した3枚とは少し違ったベクトルでの運用となる。
多くのデッキで≪水晶機巧-ハリファイバー≫からの≪武力の軍奏≫ギミックが採用されており、それらを牽制しながら≪転生炎獣アルミラージ≫のリンク素材としてカウントできるのは他にはない強み。
他にも【閃刀姫】の≪閃刀機-ホーネットビット≫や、【オルフェゴール】の≪宵星の騎士ギルス≫など仮想敵は多く、環境によっては積極的に採用したい1枚。
手札・墓地のどちらからも特殊召喚できるため手札誘発のように使うこともでき、≪禁じられた一滴≫のコストとしても気軽に使えるのも良い。
-
まとめ
これにて【転生炎獣】ギミックを搭載した【ドラグマ】のはなしは終わり。
最後まで読んでくれてありがとう!
今回はデッキや各カードの解説が主だったため、戦術面については深く掘り下げたりすることはしなかったが、他にも【ドラグマ】について解説しているブログはたくさんあるので、そちらも参考にするのをお勧めする。
また、もし面白いと思ってくれたなら、RTして貰えると励みになる。
次回は≪真炎の爆発≫を使った爽快感溢れるをデッキを紹介しようと思っている。
またよかったら見に来てくれ。
それでは!
【転生炎獣】ギミックを仕込んだ純構築の【ドラグマ】記事になりやす
— 味ぽんっぽい。 (@vip_orz) June 7, 2020
6000字超えちゃったので暇なときに見てね
#遊戯王BN
転生炎獣ギミックを搭載したドラグマの話 - こちらがクリッターの貴重な産卵シーンですhttps://t.co/QBYxYZBbIJ